ピロリ菌について

ヘリコバクター・ピロリ感染症

ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は、免疫機能がまだ発達していない乳幼児期に口から入って胃の粘膜に感染します。日本人のピロリ菌感染者数は約3,500万人といわれ、50歳以上の約7割の方が感染しているとみられています。その多くは無症状のまま経過します。ちなみに20歳以下の感染率は15%以下だそうです。
最も基本的な疾患は、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎です。また、胃・十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫や胃癌などの上部消化管疾患や、特発性血小板減少性紫斑病などの原因と考えられています。
日本ヘリコバクター学会のガイドラインでは、ピロリ菌に関連する病気の治療及び予防のため、特に胃癌のリスクを軽減するために、ピロリ菌感染者は除菌治療を受けることが強く勧められています。

ピロリ菌の検査と除菌治療について

慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、早期胃がんの内視鏡治療後の方は、保険診療でピロリ菌の検査や治療が受けられます。
内視鏡検査で慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍と診断されたら、尿素呼気試験や血液検査などでピロリ菌の感染を確認し、陽性の場合、除菌治療を行います。胃酸を抑える薬と2種類の抗生物質を1週間服用して頂きます。
当院では尿素呼気試験の測定機器を導入しております。検査薬服用後、約20分で結果が判明します。
ピロリ菌の除菌に成功しても、胃癌の発生リスクはゼロにはなりませんので、1~2年に1回の上部消化管内視鏡(胃カメラ)でのチェックをお勧めします。

尿素呼気試験測定機器
(POCone)